7月30日にハワイ州マウイ島のラハイナでTPP交渉に計十二カ国が参加しました。今回のTPP(環太平洋連携協定)には日本も参加され、今回の閣僚会合で私が特に関心を持ったのが「知的財産」に関するトピックでした。

知的財産とは

知的財産とはよくアニメのキャラクターやディズニーのミッキーなどが例えとして挙げられますが、実は現代社会の私たちの周りは知的財産だらけなのをご存知でしょうか。あなたの使っているスマートフォン、パソコンのソフト、FaceBookのシステム、Googleカレンダーなど数えるときりがなく全て開発者の知的財産となります。

知的財産は著作権とは異なり、ロゴやデザインとは違い営業上でのノウハウ・創作のアイディアなどが知的財産として国際的に認識されて来ております。逆に言いますと製品が出来上がる前の過程でプランニングされた原稿をも意味します。

 

知的財産の一例

知的財産の有名な一例がコカ・コーラのレシピです。全世界でコーラのレシピを知っている人は2人居るかいないかと言われてます。そこでコカ・コーラのレシピをあなたが拾ったとして、コカ・コーラとは別名でも同じ味の商品を販売してしまったら知的財産の侵害となります。コカコーラ社の社員から教えて貰ってもこれは立派な違反です。何故なら開発者、最初に発案した人の許可が無いからです。

 

知的財産とウェブの関係

ウェブサイトは一般的に制作会社に開発して貰った時点で自社の所要物と思われがちですが、大きな間違いで全てプログラマーの知的財産となります。先ほどの例の延長でコカ・コーラを置いているコンビニは商品として仕入していてもコカ・コーラの味やレシピは未だに開発者のものです。コンビニが独自にコーラを改造して販売する事は知的財産の違反となります。

ウェブサイトのシステムなども同様の扱いとなり、依頼者へ製品(ウェブサイト)をお渡ししてもその製品を改造したり、複製したり、許可なく転売する事はできません。

 

知的財産と今後の未来

19世紀が産業革命の時代、20世紀が発明の時代としたら、21世紀は知的財産の時代と行っても過言ではないでしょう。何故なら情報共有が簡単になった時代だからです、悪く言うと人の真似がし易くなってきた時代になりました。はたしてミケランジェロがシスティーナ礼拝堂を描いている時にスマホやFaceBookを持っているスタッフが居て友人にその情報を共有していたら、ミケランジェロ独自の優れた画才は後世には残らなく、おそらくヨーロッパ中の彼のライバルが彼の手法を真似た事でしょう!彼にしかできない仕事だからこそ彼の芸術性は保たれ時代を渡って伝えられているのです。

作家、プログラマー、デザイナーも同じように制作されたものは世界の皆が知的財産としてその製品・アイディアを尊重すべきです。全ての製品がシスティーナ礼拝堂で無くても、時代を超えて次第に評価される可能性もあるからです。

 

TPPハワイでの知的財産の途中経過

今回の閣僚会合では残念ながら知的財産に関するトピックが新薬開発、医療に関する難題に直面し行き詰ったようですがウェブ業界に限らず、エンジニア、アーティスト、作家など幅広い層で知的財産が国際的に尊重されるように、ウェブスクールの生徒達が成長できる業界の新時代に貢献できるよう努力して行きたいと思います。